自分の人生に起きたことは豊かなことだった
人生は自ら選択して歩んでいくものだ、という人もいるけど、貰い事故のように不意にやってくる良くないこともある。
ぼーっとテレビを付けてたら、NHKの72時間という番組がやっていた。
なんでもないお店に3日間密着して、訪れたお客さんにインタビューをしていく番組。
今回はたい焼き わかば。
前見た気がするな、再放送かな、
一般人を真ん中にした番組増えたよな、
と考えながらやっぱりぼーっと見ていたら、
店内で鯛焼きを食べながら本を読む女性が出てきた。
息子さんに鯛焼きを買うついでで、とどこにでもいる母親らしいコメントから始まったけど、読んでいた本は死生学に関するもので。20年前にお嬢さんを亡くして、どう生きてどう死ぬか、を考えるようになったらしい。
高校時代に友人を亡くして
大学生の時に先輩が亡くなって
いつも死が近くにあるように考えるようになった。
「死にたい」と思うことはないけど、絶対こうなりたい、こうなってやるんだ、っていう野望も私にはない。
ただ、いつも「生きなきゃ」と思っている。
死生学を勉強するようになって、今は前向きになった、というようなことをその女性は話していた。
「自分の人生に起きたことは豊かなことだった」そう、思えるようになった、と話す女性の微笑が何故か胸に焼き付いている。
そう思えるまで生きなきゃ。
今はとにかく生き続けよう。
その後伊野尾慧の過激な番組が始まって、それもぼーっと観ていたのはまた別の話。